車いす寄贈活動評価 2008年5月

This entry posted on 2008/08/19, written by WAFCA

およそ10年間にわたるタイでの車いす寄贈活動の評価のため、関係者へのアンケート調査を行いました。結果は以下の通りです。

“Wonderful Wheel ” Wheelchair Donation Project 評価レポート

1.調査期間 2007年9月~2008年4月

2.対 象 者  1999年9月~2007年9月に車いすを受取った子ども 848名
          ⇒ 回答数 481名 (回答率57%)

3.結   果

質  問 結  果 詳 細 / 理 由

1. 車いすによる生活の変化
  (複数回答)

◇変化あり

76% ケアテーカーの負担が減少 42%
より幸せを感じる 38%
日常生活でより自由を感じる 36%
頻繁に外出できる 36%
頻繁に友人を訪ねられる 36%
頻繁に買い物に行かれる 25%
何かを習得する機会をより得ることができる 25%
より定期的に通学できる 21%
自分に自信をもてるようになった 20%
頻繁に地域活動に参加できる 20%
より仕事の機会を得ることができる 1%
◇変化なし 24%
2. 車いすの状況 ◇使用している 71% よい状況 33%
少し壊れている 38%
◇使用していない 12% 他の人にあげた 3%
壊れた 3%
無くした 3%
3. 2台目の必要性 ◇必要 15% 体に合わない(サイズ、タイプ) 38%
壊れた 15%
◇不必要 38% 修理は必要 27%
修理も必要なし 6%

車いす寄贈のインパクト
□ 76%の子どもが車いすの寄贈後何らかの生活の変化を感じている。
□ 車いすの寄贈によって、移動の手段を得られたこと、また、終日子どもの面倒を見ていたケアテーカーの負担を減らすことができた。車いすは、障がい児の自立に一定の寄与をしている。

改善を要する点
■ 通学・就業機会は、車いすによってあまり改善されなかった。
■ 車いすの修理サービス、メンテナンス技術と知識の伝授、障がい児の体により合った車いす寄贈の必要性がある。

補足) 活動の持続性について
○10年以上にわたり、このプロジェクトは、WAFCAとタイの寄付者から継続的に資金を得てきた。
○寄贈のシステムは、各県に特殊教育センターの協力により、発展してきた。
 (特殊教育センターは、このプロジェクトの対象が、居住区の村の学校への通学を望む学齢期の障がい児であるため、地域の病院以上に、本プロジェクトのパートナーとして適していた。)

4.今後の活動方針
 (1)車いす寄贈サービスの発展
   ①車いすの使用や日常的なメンテナンスに関するセミナーの開催 
   ②寄贈後の車いすのさらなる活用と生活のフォローアップシステムの構築

 (2)障がい児のための車いすモデルの改善
   タイ・ウィールならびに医療リハビリテーションや理学療法などの専門家との連携を図る

 (3)障がい児のための総合的な教育支援へのフォーカス