およそ10年間にわたるタイでの車いす寄贈活動の評価のため、関係者へのアンケート調査を行いました。結果は以下の通りです。
“Wonderful Wheel ” Wheelchair Donation Project 評価レポート
1.調査期間 2007年9月~2008年4月
2.対 象 者 1999年9月~2007年9月に車いすを受取った子ども 848名
⇒ 回答数 481名 (回答率57%)
3.結 果
| 質 問 | 結 果 | 詳 細 / 理 由 | ||
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1. 車いすによる生活の変化 |
◇変化あり |
76% | ケアテーカーの負担が減少 | 42% |
| より幸せを感じる | 38% | |||
| 日常生活でより自由を感じる | 36% | |||
| 頻繁に外出できる | 36% | |||
| 頻繁に友人を訪ねられる | 36% | |||
| 頻繁に買い物に行かれる | 25% | |||
| 何かを習得する機会をより得ることができる | 25% | |||
| より定期的に通学できる | 21% | |||
| 自分に自信をもてるようになった | 20% | |||
| 頻繁に地域活動に参加できる | 20% | |||
| より仕事の機会を得ることができる | 1% | |||
| ◇変化なし | 24% | ― | ― | |
| 2. 車いすの状況 | ◇使用している | 71% | よい状況 | 33% |
| 少し壊れている | 38% | |||
| ◇使用していない | 12% | 他の人にあげた | 3% | |
| 壊れた | 3% | |||
| 無くした | 3% | |||
| 3. 2台目の必要性 | ◇必要 | 15% | 体に合わない(サイズ、タイプ) | 38% |
| 壊れた | 15% | |||
| ◇不必要 | 38% | 修理は必要 | 27% | |
| 修理も必要なし | 6% | |||
車いす寄贈のインパクト
□ 76%の子どもが車いすの寄贈後何らかの生活の変化を感じている。
□ 車いすの寄贈によって、移動の手段を得られたこと、また、終日子どもの面倒を見ていたケアテーカーの負担を減らすことができた。車いすは、障がい児の自立に一定の寄与をしている。
改善を要する点
■ 通学・就業機会は、車いすによってあまり改善されなかった。
■ 車いすの修理サービス、メンテナンス技術と知識の伝授、障がい児の体により合った車いす寄贈の必要性がある。
補足) 活動の持続性について
○10年以上にわたり、このプロジェクトは、WAFCAとタイの寄付者から継続的に資金を得てきた。
○寄贈のシステムは、各県に特殊教育センターの協力により、発展してきた。
(特殊教育センターは、このプロジェクトの対象が、居住区の村の学校への通学を望む学齢期の障がい児であるため、地域の病院以上に、本プロジェクトのパートナーとして適していた。)
4.今後の活動方針
(1)車いす寄贈サービスの発展
①車いすの使用や日常的なメンテナンスに関するセミナーの開催
②寄贈後の車いすのさらなる活用と生活のフォローアップシステムの構築
(2)障がい児のための車いすモデルの改善
タイ・ウィールならびに医療リハビリテーションや理学療法などの専門家との連携を図る
(3)障がい児のための総合的な教育支援へのフォーカス


